転職するのに『仕事探しはindeed』を利用した方がいいかもしれない人はこんな人

インディードはリクルートが買収した求人情報検索エンジンサイト

テレビCMで見る求人サイトや転職支援サービスの中で今最も頻繁に目にするのがインディード。
実はリクルートが買収したサービスです。
リクルートはCMでは必ずリクルートの社名を出しているのにインディードのCMではリクルートの名前を出していない。意図的にインディードはリクルートのサービスではないと隠したい事情があるのでしょう。
元々はインディードは日本発のサービスではなく、〇〇が発祥。
しばらくは無料の求人情報検索エンジンとして低い収益で営業してきたもののリクルートが買収し、収益構造を変革し、CMも始めて積極展開してきたのです。

インディードは求人をする企業が広告費を払わないで掲載できる無料の求人サイト。転職者にはそれほどメリットはない。

じゃあ、インディードは他の求人サイト、転職サイトよりも何が優れているのか?
求人情報に特化した検索エンジンなので検索結果に表示される件数は、きちんと1社1社契約して料金をもらってつくりこんでいる求人サイトに比べたら、圧倒的に多い。求人サイトと提携して、各求人サイトの情報がまとめてインディードに掲載されるからだ。
アルバイトや正社員で人材を募集したい企業、つまりは求人情報を掲載したい企業は、テレビCMのとおり、掲載料は無料。
求人企業にとっては、無料で求人サイトに掲載できるというメリットはある。
しかし、人材を採用したいから求人サイトに掲載するのであって、掲載できても採用につながらなくては何もメリットはない。
インディードのテレビCMでは人材を募集したい企業向けに無料の求人サイトであることを訴える内容が印象的だが、それ以上の付加価値、サービス、サポートをして求人企業の人材採用を成功に導くイメージを抱かせる内容はない。

求人サイトと言えばずっと前からリクナビとかがあるけど、インディードはリクナビよりも使えるのか?

新旧のサービスを比較している。
新はもちろんインディードで、旧を最大手の求人サイトのリクナビなどとして比較。
求人サイトはもちろん有料で、最大手のリクルートは業界水準を維持するために強気の料金体系を打ち出している。代理店が自社の手数料のうちから値引きをしたり、業績によっては値引きをするキャンペーン期間を設ける期間があったりはするが、基本的に営業マンは値引きを許されない。
リクルートでは基本的に値引きがない。マネージャー決済で値引きがなされることがあるが、値引きをマネージャーに相談する営業マンはダメ営業マンのレッテルを貼られる。
対して後発の求人サイト、マイナビやエンなどは、リクナビと真っ向勝負の料金体系では勝てないので低めの料金体系で顧客を獲得してきた。インターフェース、検索結果の見栄え、求人情報の整理の仕方は旧態依然のリクナビが古臭く見えてきたほど、新しい求人サイトの方が洗練されているように見える。

オリコン満足度調査ではリクナビは上位3社に入っていない、インディードは対象外

オリコンの満足度調査の調査項目には求人件数を含む情報量があり、その他、使い勝手や見やすさなどがあるが、どの指標にもリクナビは上位3社に入らない。
リクナビでなくてもマイナビでもいいけど、大手求人サイトとインディードを具体的にオリコン満足度調査の評価項目で調査したとしたら、インディードがリクナビやマイナビよりも上、という結果とはならないことは明白だ。
求人サイトは仕事を探している人、転職者にとっては、自分が応募できる求人がなければ、どんなに見栄えの良い検索結果や求人票がある求人サイトであっても意味がない。
つまり求人件数は求人サイトの評価項目のなかで最も重要な項目だ。
でも求人件数最多のリクナビは求人サイトでナンバーワンの評価を得ていない。
ということは、求人掲載料無料の求人情報検索エンジンのインディードの最大の売りは求人件数なのであるから、仕事を探している人、転職したい人にとってはインディードは高く評価されてはいないだろう。
さて、ここからは僕の憶測なので間違っているかもしれないが、リクルートが買収して運営しているのだから、インディードは高収益を得られるサービスになっているはずである。
つまりは、無料の求人サイトを訴える一方、有料でなければ利用できないサービスもあって、そこをリクルートが最大化しようとしているわけだが、前述のとおり、仕事を探している側、転職者側にとっては大手求人サイトよりも使い勝手が悪いのだから、直接応募者数が明確に大手求人サイトよりもかなり少ないとなれば、有料サービスを使う企業がなくなる。だから、インディードは費用対効果が明確にならないようなシステムで運営されているのではないだろうか。
応募しようとしたら求人情報を掲載している企業のホームページにとんで、そこから応募するシステムであれば、元からその企業のホームページを検索して求人情報に辿り着いて応募した人との区別がつかない。
従来は月5人程度だった応募がインディードに掲載してから10人に増えた、という比較はできるので、効果があったかなかったかは検証できるが、大手求人サイトの場合は大手求人サイトから応募者があったことの知らせがあるのに比べると正確ではない。

リクナビ、マイナビ、enなどの大手転職求人サイトではマッチした求人が見つからなかった人はインディードを利用した方がいいかもしれない

人材を募集した企業のすべてが大手求人サイトを利用しているわけではない。むしろ少ない。零細企業を中心にハローワークだけしか使わない、採用に費用はかけない、という企業の方が圧倒的に多い。零細企業は従業員の母数が小さいし、予算もないからだ。
対して、大手企業は常時増員のための募集をしているケースもあるし、従業員の母数が多ければ退職者が出て補充の採用を頻繁にするケースもある。人材を採用できればできるほど収益増につながるビジネスモデルであれば常時募集している。ある程度の費用をかけてでも収支があう、儲かる。だから積極的に有料の大手求人サイトを利用する。
予算が少ない零細企業、ハローワークしか使わないすべての企業が、採用のひっ迫度、必要度が必ずしも低いとは限らないが、その程度の企業と大手求人サイトに掲載している企業を仕事を探す側の人、転職者が比較してどのような印象、評価をするだろうか。
そして、例えばトヨタの事務職の求人をハローワークで見つけた人が、リクナビでも同じ求人を見つけた場合、ハローワークで職員に依頼して応募をするか、リクナビから応募するか、どちらを選ぶだろうか。
きっとリクナビだろう。
ハローワークを利用する人は、その前に一通りの求人サイトはチェックしていると推測される。失業手当目当てにハローワークの求人に形式上応募手続きをとるという人も一定数いると思われるが、大手求人サイトでは応募できる求人がなかったからハローワークにあたってみる、という人が大半だろう。
そのような人が期待するのは、大手求人サイトには求人を出していない企業でも無料のハローワークになら求人を出しているかもしれない、ということ。
つまりは、インディードも同じである。
インディードは無料だからリクナビには求人を出さないけど、インディードにはとりあえずだしておくか、無料だし。
もし応募があったらラッキー、採用できたらラッキーと思っている企業がインディードやハローワークを利用する企業に多いだろう。
だから結論としては、インディードを利用した方がいい人とは、ハローワークで仕事を探そうとしている人、大手求人サイトでは応募する求人情報が見つからなかった人である。

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