海外で転職をするという人には、
グローバルキャリア志向のために海外でキャリアアップする、という人と
とにかく日本を脱出して海外に行きたい、とか、
住みたい国があるからその国で収入を得るためにその国で仕事を見つけたい、という人は
海外転職という点では同じ手も内容や目的がまったく違います。
簡単に言えば、
グローバルキャリア志向の人と、海外移住志向の人。
海外移住志向の人の場合は、
とにかくその住みたい国、あるいは、特定の国ではなくともとにかく日本を脱出して海外に住めればという基準にマッチする国で生活できるレベルの収入を得られれば、それがキャリアアップにつながるか否かという点はあまり考慮しない。
できればその国で働いた経験がグローバルキャリアとしてキャリアアップにつながれば、その後の海外での転職とか、収入アップにつながるのでその場しのぎのような転職よりは、キャリアビジョンをしっかりもってそのビジョンを実現させる転職の方が望ましいのは確かです。
ですが、そのような海外移住志向の人で
はじめからしっかりとしたグローバルキャリアビジョンをもっているわけではない、
それまでのキャリアがグローバルで通用するようなものではない、
そもそも英語をビジネスレベルでは使えない、
という人もいると思います。
海外志向ではあるけれど、英語力がビジネスレベルではない、海外で現地の言葉や英語で仕事をした経験もない、という人は、仕事も見つけること自体も苦戦するし、見つかっても労働条件が悪かったりすることでしょう。
このような海外移住志向が強く、グローバルキャリアビジョン志向はあまり強くない人が海外転職をする場合、何を気を付けるべきか?
既に述べた通り、
その国で生きていけるだけの生活費が稼げればいいと思っている人だとしたら、
その場しのぎで急いで仕事を見つけることを優先しないことです。
キャリア志向ではないにしても、海外でそのまま生活していくのであれば、今後もできるだけ給与が高かったり労働条件が良い企業に転職できるのであればその方がよいわけなので、どのような人であっても、その後の人生で再度転職するかもしれないということを前提に、キャリアを大きく落とすような人生の選択をしないことです。
一方、グローバルキャリア志向の人は、どのような海外転職をするべきか?
国を基準に仕事選びをしないことでしょう。
海外移住を視野に入れている人と
日本で生活したいけど、グローバルな仕事をしたい、という人は人生のビジョンは大きく違うわけですが、
海外移住志向だけど、どの国に移住するにせよ、通用するグローバルキャリアを身に付ける転職をすることを優先していくべき、ということです。
具体的に言えば、
医者としてアフリカの困っている人たちを助けられる医者になりたい、として、
日本を出て、日本での医者としてのキャリアを経た後、いきなりアフリカにいくよりも
グローバルな環境で医者のキャリアを磨く経験をしてからの方が、その後のビジョンを達成することができるでしょう。
そのためにアメリカの医療現場を経験するとか、国際的な医療機関ではたらく経験を積んだ方が良い、という選択もできます。
今すぐにでも目的を果たせる海外転職ができるかもしれないけど、
更にその先の人生を見据えて、敢えてよりキャリビジョンを実現できる転職や経験を積むという選択をした方がよい場合の人もいるわけです。