転職活動やキャリアの相談にのってもらうサービス。
ゲキサポキャリア
2カ月の間に8回のオンライン面談をして33万円。
1回60分のオンライン面談の料金が8万円です。
とっても高いと思います。
そんな高いお金を払って何をしてもらえるのでしょうか。
そして、
『最高の転職』
とは、どういうことでしょうか?
高額で強気な料金設定でも利用している人はいるのか?
『最高の転職』とはどんな定義なのか
気になります。
2020年4月1日付けの広告宣伝サイトPRタイムスで、そのサービスを展開している会社の宣伝内容を見つけました。
イメージ画像はこれ。

ポジウィルが目指す姿は「人生の相談窓口」
ポジウィルが目指す姿は「人生の相談窓口」です。
ポジウィルは今後、キャリア相談事業で培ったノウハウを主軸に、結婚・離婚・育児・住まい・お金・介護など、あらゆるライフスタイルのサポートプラットフォームを形成。
答えのないライフイベントを「相談できる」社会をあたりまえにすることで、一人一人が自分のミッションを持って生きていける社会を実現。“人生に悩む人”を0人になる世の中をつくります。
ということです。
具体的な内容としては
「ゲキサポ!キャリア」– 2ヶ月で最高の転職を実現する!マンツーマントレーニング
「ゲキサポ!woman」– 女性の悩みを相談できるパーソナルライフコーチング
「ゲキサポ!資産運用」– お金の使い方、使いどころが分かる!マンツーマントレーニング
「ゲキサポ!離婚」– 自分のあり方を見つめよう。次の一歩に向かって専属トレーナーがサポート
「ゲキサポ!介護」– 「誰に話したらいいか分からない」をなくす。高齢化社会のパーソナルコーチング
ところが、それらのサービスを調べてみると「ゲキサポキャリア」以外のサービスは始まった気配がないようです。
どうやらゲキサポキャリアはサービス名称を変え、ポジウィルキャリアとなっていて、当面はキャリアだけに特化するようです。
「ゲキサポキャリア」という名前は、きっと激しくサポートします、というような意味だったのでしょうが、ポジウィルキャリアだと、ポジティブとウイル(意思)なので、もっとしっくりくる名前に変更したということでしょう。
そして、高額な料金は更に上がっていました。
2021年4月1日付けの広告宣伝では以下のサービスを宣伝したいたのに、それから間もなく全面的にサービス内容を変更しています。
① 匿名オンラインキャリア相談サービス「そうだんドットミー」(https://www.so-dan.me/)
② 2ヶ月で最高の転職を実現する!マンツーマントレーニング「ゲキサポ!キャリア」(https://www.gekisapo.com/)
③ 女性の悩みを相談できるパーソナルライフコーチング「ゲキサポ!Woman」(https://woman.posiwill-carrier.com/)
「そうだんドットミー」というサービスは終了した、ということです。
低額料金で始めたサービスだけど、別の高額サービスの利用者が増えてきたので、稼げるサービスに注力して、安い料金のサービスは利益率が低いから切る、という判断でしょう。
「ゲキサポ!キャリア」というサービスは、前述のとおり、名前を変えて、そして、2カ月33万円だけではなく入会金も5万5千円徴収するとこにして値上げ。更に強気な料金設定にしましたが、サービスは継続しているようなので、それでも利用者がいるのでしょう。
そして、原則2カ月でサービス打ち切り、としていたのに、延長コースも設定しました。
見込み顧客を見つけることがこのビジネスの難しいところなのに、せっかくつかんだ利用者を2カ月で一方的に切ってしまうというのはもったいないと気づいたのでしょう。
更にひっぱって売り上げにつなげる仕組みに仕上げたようです。
『転職させることがゴールではない、目的ではない』とうたってきたゲキサポキャリアですが、その2カ月以上の延長コースのサービス内容を見ると、新しく提供するサービス内容とは「職務経歴書・履歴書サポート」。
ゲキサポキャリアのサービスポリシーの根幹に矛盾しているのでは?
というまさかの転職支援サービスです。
それはまさに転職エージェントが無料で提供するサービスと同じことを新たな付加価値として延長してくれた利用者に提供しようということです。
ゲキサポキャリアというサービスに関心をもってしまいましたが、資金調達をしてより利益を追求するためにサービス内容を一新し、おかしな方向に迷走しているような会社に見えて仕方がありません。
残念。
そして 女性の悩みを相談できるパーソナルライフコーチング「ゲキサポ!Woman」というサービスの終了している、というか、女性に特化しない方向になったのでしょう。
元々は女性はキャリア形成のために、結婚や出産などのライフイベントが影響するから悩みが尽きない、そこにビジネスチャンスを見出した、というようなサービスのように見えましたが、敢えて特化したサービスを、性別限定することなく広げていった、ということでしょう。
その方が儲けられることは想像できます。
お金を集めた時の出資者の一人が、アフィリエイト会社の人なので、ゲキサポキャリアはアフィリエイトをうまく使っています。
アフィリエイト報酬目当てで、たくさんのウェブサイトで宣伝されています。
また、この会社は広告宣伝に長けていて、頻繁にメディアにも広告宣伝を掲載させています。
うまく広告宣伝できる会社は、一時はある程度うまくいっているように見えるのかもしれません。
果たしてこの迷走する会社の実情はどうなっているのか、気になります。
資金調達した記事を確認してみました。
多分1回目は2019年11月ですが、金額は非公開。
多分2回目は2020年10月で1億5000万円。
1回目は数千万円で、その後に大型投資が必要なことは特にしているとは思えません。
オンライン相談サービスなので、
大きなオフィスが必要なことはないし、ITシステムに投資して環境を整えるにしても、数百万円。
つまりは、1回目に集めたお金数千万円は数カ月で食いつぶしちゃったということでしょう。
そして、1回目で数年万円突っ込んだベンチャーキャピタルが、ここでつぶすわけにはいかないと、1億5000万円更につっこんだ、ということではないかと推測します。
このサービスを展開する会社の経費は、ほとんど人件費と広告宣伝費でしょうから、広告宣伝費がどれだけなのかわからないけど、1億5000万円あれば、あと1年くらいはもつのでしょう。
累積の損失がどれくらいあるとか、毎月の損失がどれくらいなのかまったくわからないけど、外部からお金を入れて延命しているだけの経営状況になってしまっているのだったら、残念ですね。